外壁塗装に使用する塗料には各塗料メーカー毎に多くの商品があり、また年々新しい塗料が商品化されています。そのほとんどの塗料は下表のように大きく分類する事が出来ます。
※耐用年数は、直射日光、排気ガス、湿気、下地処理の優劣などの状況により変動します。
塗料の種類 | 耐用年数 | 特長 |
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合成樹脂調合ペイント | 3~5年 | 従来最も多用されてきた塗料です。もっとも安価です。 |
アクリル樹脂塗料 | 5~7年 | 油性ペイントより耐候性に優れ、色あせしにくいです。 |
ウレタン樹脂塗料 | 8~10年 | 耐久性、耐候性、耐薬品性に優れ、多方面で使用されています。 |
アクリルシリコン樹脂塗料 | 10~12年 | フッ素樹脂に次ぐ高耐候性。住宅の塗り替えに推奨されています。 |
フッ素樹脂塗料 | 12~15年 | 高耐候性で塗膜はガラス質に近く汚れも付きにくい。高価なのが難点です。 |
外壁塗装の塗料は、主に水性系、溶剤系、弱溶剤系などに分けられ、さらに弾性塗料、硬質塗料など、実に多くの種類がありますが、近年では、臭いの少ない水性系塗料が主流となっています。
外壁塗装を行うにあたって、長い周期で考えた場合、耐用年数の長い塗料を選んだ方が、塗替えコストを抑える事ができます。例えばフッ素塗料とアクリル塗料の期待耐用年数を比較した場合、フッ素はアクリルのおよそ3倍の耐用年数がある事になりますが、塗り替え費用までが3倍になると言うわけではありません。外壁塗装の回数が多くなるほど、毎回仮設足場や施工費、その他塗料の質とは関係のない費用がかかりますので、費用の効率は悪くなると言えます。 20年後、30年後と、長期的な塗り替え回数を考慮した場合、長寿命な塗料を選んだ方が経済的であると言う事ができます。
外壁塗装の目的でもある保護するという役割に加え、プラスαの機能を持つ塗料があります。セルフクリーニング効果のある光触媒塗料やナノテク塗料、多様なテクスチャを表現できる意匠性の高い塗料、省エネ効果のある遮熱系塗料など、その機能は様々です。
外壁塗装工事の工法として、大きく分けると吹付け工法、ローラー工法、特殊工法に分けられます。それぞれの工法により、模様が違ってきます。